TomTomCymbal

タムタムシンバル

ノイジープラグを大きく分けると、3種類。クローラーベイトと呼ばれる羽物にバグ系カップノイジー。そしてバドタイプと呼ばれるリップノイジー。
水を受け、かき混ぜることにより水中にまでアピールをするのがクローラーだとすれば、逆に水を逃がすことで連続したアクションを発生させる、まるで水面を歩くかのようなイメージのカップノイジー。こちらはサーフェイスレンジを広くアピール。
そして、常に水中にあるリップが水をとらえ、ウェイキング&ブレードでアピールするのがリップノイジーの特性。3タイプの中では流れによる使いどころの選択肢がもっとも多いノイジープラグです。
オウルジーンズ新作の「タムタムシンバル」もこのリップタイプのノイジープラグに位置づけされる、バドタイプノイジーのジョイント型プラグです。
スクエア型のステンレスリップはオートマチックなアクションの為のものだけでなく、時にブレーキとしてもその演出は多彩。
テールブレードはブランクとの接地面を増やす狙いの平らなプレート型。
1枚4グラムの大型真鍮プレートは、ウッドブランク同様に使い込むほどに経年変化を楽しめます。
ジョイントならではのタッピングサウンドに大型ブレードによるメタルサウンドの組み合わせは見た目の“ブサ”さに似つかわしくない大きなアピール力を持ち合わせています。
ランカーキラーの代名詞であるバド系ノイジーは、鯰にも効果あり。オウルジーンズの打楽器系ニュープラグ「タムタムシンバル」

2018-06-16

TATE-Tor

今までにない、ちょっと変わったペラの組付け方法が可能にした、
前代未聞の”縦割れ”型シングルスウィッシャー。
それがオウルジーンズ10周年目の新作、「TATE-Tor」(タテトー)です。
例えば、従来の前後分割の2連ジョイントの場合、ジョイント部が「関節」、リア(後部)がブレーキの役割となり、
移動距離を抑えたアクションやタップ音、操作感がその強みです。
縦割れジョイントでは、左右のボディが生じさせるズレが、ルアーのスムーズなアクションの動き出しのきっかけとなり、
ボディ同士のぶつかるアピールサウンドを発生。
ジョイントルアー特有のメリットは有しつつ、アクション自体はまるでノンジョイントルアーの様なスライドアクションを実現します。
つまり、ジョイントルアーのメリットである動き出しと、ハイアピールサウンドを武器としながら、
ノンジョイントの様な、切れのあるスライドアクションを兼ね備えた、今までにない新しいポジションのジョイントスウィッシャーとなります。
そしてSSの要となる、リアペラ部分。難しかったのは分割ボディに対して一枚となる、シングルペラ。
左右分割に対してフリーでの接続ではなく、こだわったのはあくまでも固定式設計。
固定式にすることで、ペラの持つ「支点」と、「ポーズ時とアクション時の、変わらないペラの位置とルアー姿勢」。
「ベースの浮き姿勢を維持する」という、スウィッシャーとしてオウルジーンズが最重要視した部分を独自の組付けによる固定式ペラで実現しました。
もし、ペラ部分を「接続タイプのフリー」にすると、ブレードの様な役割となってしまうことや、ポーズ時はフリーペラは水中に垂れ下がります。
そうなると、例えば「1アクション目と、連続した2.3アクション目」のサウンドやアクション、操作感が変わってしまい、「シングルスウィッシャー」として目指すルアーとは別物になってしまいます。
特異なブランクであれ、そこに固定されたペラが一枚。それがルアーバランスに影響を与える役割でセッティングされたものを目指しました。
左右のボディがどちらにズレても、ペラに干渉して回転の邪魔をしない様にすること。
そのために長く張り出したヒートン強度を保つため、笠の骨の仕組みの様に2本のヒートンが支えます。
半年以上にも渡る実釣テストでの釣果にも破損することなく、回転を妨げることもありませんでした。
右にも左にもスムーズな動き出しとスライド。回収中のボディの回転を防ぐのもこの構造の産物です。
全4色(カラーによって価格が変わるものがございます)はSSの伝統と実釣を考慮したラインナップ。
オウルジーンズ10周年目の新作は、アピール力と魅せるアクションを併せ持つシングルスウィッシャー。TATE-Torです。
2021-08-17

SokoVib

ソコバイブ

オウルの冬のボトムゲームに、ニューバリエーション。

フロートバイブをベースに「浮く」バイブから作ったから面白い、ボトム直立型のハンドメイドシンキングバイブレーション「ソコバイブ」。

その特性は「ボトム直立からのバンピング」ではなく、スローにも、短い移動距離にも、小さなテンションのジャークにも対応する、「ボトムに張り付いたまま」レスポンスよく「軽快にボトムを這うアクション」。

その小気味の良い感触は癖になるバイブレーションで、フロートバイブベースながらに、浮力抵抗が無くなった分 巻き抵抗も軽快に仕上がりました。

直立姿勢のアクションは、もちろん障害物回避力も高く、Wフックを標準装備。フックを外すと浮き上がるバランスで、サルベージではボトムがとりにくい場面、ソコベタではポイントが絞れないシチュエーションで活躍します。

素材は発泡素材からウレタン樹脂に変更し、ラトルイン。素材、製法ともに専用設計のニューバリエーション。

ボトム用バイブレーション「ソコバイブ」です。

2017-12-22

SokoBetta

ソコベタアルビノ ソコベタ青 ソコベタ赤 ソコベタ銀 ソコベタピンク

ボトムのずる引きにも対応の、スローシンキング設計のベタ「ソコベタ」。
ウエイトバランスに、比重設定。フックバランスとパーツサイズの変更と、従来のシリーズ同様の見た目とサイズながらに全く新しいベタを製作しました。
最大の特徴は、大型リップを支点にボトムでステイ。特有のシリコンラバーが大きくフレアリング。わずかな波動で揺らめきます。
ロングシャンクでありながら、リップ系の中に収まるフックサイズは、ボトムの枯れ葉を拾うことなく高い障害物を回避する効果。
厳寒期のボトム、ラバーのみがゆらめく超スローなずる引きや、一点シェイクに特化した性能です。

スローフロートで「巻けば潜る」設計にしなかったのは、巻き重りや回収時のノッキングを避けるため。
「巻けば泳ぐ」設計にしたことで、任意のレンジで潜航をやめ、従来のベタ特有のヌルヌルとしたアクションで層を泳ぎます。
大きなロールで水を逃がすことで、このタイプにありがちな巻き重りも軽減。
水面でのステイこそできないものの、表層からボトムまで、幅広いレンジを巻けることでシーズンを通して活躍の幅を広げました。

ボトム攻略にて傷ついたリップパーツは、もちろん交換可能なオリジナルパーツ。

いままでのシリーズとも使い分けの明確にできる「できる奴」に仕上がりました。

2017-01-19

slowrunner

スローランナー

先ずは冬から春先へ。

シャローランナー譲りのウォブンロールアクションに通常のリトリーブでは約1m付近まで急潜航。「ディープレンジ仕様」というわけではなく、コンセプトは「シャローレンジの超スローミノーイング」。

従来のシャローランナーで攻めていたレンジを、通常リトリーブの特性を活かし、今までの「半分以下のスローリトリーブで漂わす」のが狙い。切り立った護岸でのおかっぱりや、ボートなどの浮き物での釣りも、足元まできっちりと泳がしきれるのもこの「ポテンシャルの半分以下」でのメリット。

浮力の強いブランクは使い手の好みに合わせたカスタムベースにも幅広く対応します。

もちろん春先のみならず、ウィード面を出来るだけスローに漂わすミノーイングも効果てきめんです。

オウルジーンズ初のロングビルタイプは「超スローミノーイング」をコンセプトとした140mmミノー。「slowrunner」です。

2017-12-22

Shallow runner custom bait fish

文字入りカスタムベイト

シャローランナーベースのニューミノー「カスタムベイトフィッシュ」はフィッシュイーターが思わず口を使ってしまいそうな
瞬発力と、スピード感のあるロールアクションで、まるでベイトフィッシュ(小魚)の平打ちの様なフラッシング(明滅)を、再現することに特化したコンセプトミノーです。

ベースモデルのシャローランナーよりも、やや深いレンジまで到達する設計は、そのレンジを攻めることだけが
目的ではなく、強い操作でも飛び出さないための適応力と、よりメリハリを効かせたストップ&ゴーによる演出が目的。
完全な静止状態から、最速への瞬発力。予測不能なダートとロールによる明滅から、再び静止へ。

メリハリあるストップ&ゴーにより、フローティングレンジをキープしつつ、
瞬間的なリーリングや、ロッドワークでの「パニックアクション」がプラグコンセプト。
●操作                    
難しいトゥイッチやラインスラッグによる操作は特に必要なく、
ルアーが飛び出さない様、ロッドポジションをあまり高く配置せず、静止状態からのハイスピードリーリング。
ルアーが潜行しつつ「ギラギラ」と明滅しながらロール&イレギュラーダート。(お好みの加減でスピード調整)
しっかり止めて任意のレンジまで浮き上がらせ、また素早いリーリング、ロール&ダートの繰り返し。

単純な「止める」「巻く」の操作で、小魚の様なフラッシング明滅とイレギュラーなパニックアクションが可能です。
●専用カラーパターン
使い手&水中への「明滅効果」は背中と腹側に入れた「黒ライン」のカラーパターンとフラットサイド形状のロールアクションが肝。
金や銀以外のマットカラーでもアクション中のルアーが背景に溶け込み、
「見える&消える」の現象が起きるのがこのモデル専用のカラーパターン。
フィールドの水質に合わせて反射効果に差が出る、「明暗(銀)」と「グリキン(イエローゴールド)」。
膨張色と光量吸収を利用した「ローライト(マットホワイト)」、マッディ水質に定評のある「チャート(ブルーバック)」。
カラーローテも楽しめる4色は、ただのバリエーションではなく重要なルアーコンセプトの一つ。
●ルアーセッティング
フックサイズを変えるだけで、「超速巻き」でも安定した泳ぎとなるルアーセッティングも可能。
(出荷時は、瞬間的なリトリーブに対してやや大げさなロールと、ダートアクションが持ち味のセッティング)
※板重りの貼り付けなどでも、スロー巻き高レスポンスから超早巻き対応型まで容易にセッティング可能。
目的とターゲットを明確にした、オウルジーンズらしいコンセプトミノーの完成です。
従来のオウル製品の中で、このスピードと瞬発力で操作できるプラグはありませんでした。是非、タックルに忍ばせてみてください!!

2020-06-25

Shallow runner 2016

シャローランナー1 シャローランナー2

2013年の製作以降、約3年ぶりのリニューアルはシャローランナーです。

春先の気難しいビッグバスを筆頭に、港湾シーバスではミノーイングの他にバチ抜けパターンにまで対応。数々の実績を作ってきたプラグです。

扁平ボディを活かしたスローリトリーブでの、「ローアピール強波動」のロールアクションを要とし、リトリーブやダウンクロスでのハイアピールのウォブリングといった可変アクションで演出します。

バス用ミノーとしてはやや物足らず、ソルトミノーとしては強すぎる。アングラーの演出の幅を広げるためのコンセプトです。

従来通りの後方固定重心に、ハンドカービングウッドブランク。若干のシェイプの変更と、リアルアイを搭載。カラーバリエーションも一新してのリニューアルです。

2016-04-22

Shallow runner

shallowrunner

テストフィールドを河川流域から海水域にまで広げ、アップダウンや、干満差の大きい潮流の中でテストを繰り返しました。
流域内での引き抵抗とリーリングの中にある『喰わせ』のポイントとしての浮上姿勢。
細身のフラットサイドブランクは、水流とリーリングスピードによる可変アクションが特徴。
アップクロス、ダウンクロスにも対応。
もちろんキャスタビリティも安定しています。

水面下約40cm前後を最大深度に設定し、水面に追い詰められた小魚を演出。

2016-03-25

Salvage

salvage

例えばヘドンにも、ボトムの魚と睨み合うことの出来るプラグがありました。

やりたかったのは「オウルジーンズで攻める、中層からボトムレンジ」。

2016年最後の新作は、今までよりも幅広いレンジを射程距離に見据えたハンドメイドプラグ。

最大の特徴は、その素材のメリットを生かし、特別な気室とウエイトルームを設け、そこに水分を抱え込むことにより、使用に伴ってフローティングからサスペンド、スローシンキングへと表情を変えていくこと。

使いながら、徐々にレンジを下げることによって、巻きの移動距離とリトリーブ速度、レンジの感覚をアングラーがルアーと共有していきます。

サーフェイスレンジをバックボーンとするオウルジーンズにとっては、このギミックは大切な要素..

独特なチンブレードのパーツとその形状は、例えばシンキング状態のスローリトリーブ時にも、レンジキープとスイム姿勢の安定が可能なギミック。

回避力低下のリスクはあるものの、ナチュラルな演出は水平姿勢。

シンプルなデザインに3フッカーの設計は、フックの部分的な取り外しや、ダブルフックへの交換、サイズ変更の組み合わせによる姿勢の変更など、フックセッティングによるウエイトカスタムの幅の広さが狙い。

狙ったレンジを水平姿勢に、ほぼI字に近い微少なロールの直進スイムは、自発的な大袈裟なアクションを殺すことで、「落とす」「通す」のシンプルな再現性がコンセプト。

テクニカルな操作ではなく、単純ながら、できるだけ狙い通りのコースとアクションで冬の釣果を目指します。

ローアクション、スローなずる引きでの微波動は、深場で動かない越冬バスの鼻先で口を使わせる目的。

低重心、フラットサイド形状は、それが水を受けることで、クイックなリーリングアクションのみで砂埃をあげながら、浮き上がっては底をついばむ様な、スライドドッグウォークアクション。驚いて反応するザリガニやエビの様な演出はリアクション狙いや、ハイシーズンにも有効。

ファットなボディの浮力と、シンキングペンシルの様なレンジコントロールに微波動ロール。

わずかでも確実に水を掴んで逃がす、リップパーツによる波動の組み合わせが肝。

季節と向き合い、魚の居場所を探す「自然と対峙」する冬のゲームの面白さ。寒い時期にしか答え合わせの出来ない、普段とは違うレンジに投入するプラグを製作しました。

「サルベージ」デビューです。      約42g 11.5cm

※レンジ変化には、使用状況や水温、お使いのタックルによって変化に差が生じます。

※ボトムでのアクション使用には、ロスト軽減のためにも、Wフックへの交換をオススメいたします。(標準フックをカットしてのWフック、もしくはカルティバ2/0がおすすめ)

2016-12-19

Sakana

sakana

水面では技量とタックルに合わせたスライドアクション。

水中にダイブしたかと思うと、ローリングを伴う”S字”軌道のスイミングアクションでターゲットを魅了します。ハンドカービングのボディ形状と、クロロプレンラバーテールがアクションの要。水面と水中の両方で演出が可能。

テストでは、気難しい春のヘビーウェイトを仕留めました。

オウルジーンズ初となる、スティックベイト。命を吹き込むのはアングラーです。

※スライドアクションには柔らかめのタックルを。水中でのS字スイミングには高反発ロッドを推奨いたします。

※テールのクロロプレンラバーは、耐熱、耐油性のある人口ラバー。塗装用具などのパッキンなどにも使われる丈夫な素材です。今回、一枚一枚全てハンドソーイングにつき、大きさや形に若干のばらつきがございます。

2016-03-25