例えばヘドンにも、ボトムの魚と睨み合うことの出来るプラグがありました。
やりたかったのは「オウルジーンズで攻める、中層からボトムレンジ」。
2016年最後の新作は、今までよりも幅広いレンジを射程距離に見据えたハンドメイドプラグ。
最大の特徴は、その素材のメリットを生かし、特別な気室とウエイトルームを設け、そこに水分を抱え込むことにより、使用に伴ってフローティングからサスペンド、スローシンキングへと表情を変えていくこと。
使いながら、徐々にレンジを下げることによって、巻きの移動距離とリトリーブ速度、レンジの感覚をアングラーがルアーと共有していきます。
サーフェイスレンジをバックボーンとするオウルジーンズにとっては、このギミックは大切な要素..
独特なチンブレードのパーツとその形状は、例えばシンキング状態のスローリトリーブ時にも、レンジキープとスイム姿勢の安定が可能なギミック。
回避力低下のリスクはあるものの、ナチュラルな演出は水平姿勢。
シンプルなデザインに3フッカーの設計は、フックの部分的な取り外しや、ダブルフックへの交換、サイズ変更の組み合わせによる姿勢の変更など、フックセッティングによるウエイトカスタムの幅の広さが狙い。
狙ったレンジを水平姿勢に、ほぼI字に近い微少なロールの直進スイムは、自発的な大袈裟なアクションを殺すことで、「落とす」「通す」のシンプルな再現性がコンセプト。
テクニカルな操作ではなく、単純ながら、できるだけ狙い通りのコースとアクションで冬の釣果を目指します。
ローアクション、スローなずる引きでの微波動は、深場で動かない越冬バスの鼻先で口を使わせる目的。
低重心、フラットサイド形状は、それが水を受けることで、クイックなリーリングアクションのみで砂埃をあげながら、浮き上がっては底をついばむ様な、スライドドッグウォークアクション。驚いて反応するザリガニやエビの様な演出はリアクション狙いや、ハイシーズンにも有効。
ファットなボディの浮力と、シンキングペンシルの様なレンジコントロールに微波動ロール。
わずかでも確実に水を掴んで逃がす、リップパーツによる波動の組み合わせが肝。
季節と向き合い、魚の居場所を探す「自然と対峙」する冬のゲームの面白さ。寒い時期にしか答え合わせの出来ない、普段とは違うレンジに投入するプラグを製作しました。
「サルベージ」デビューです。 約42g 11.5cm
※レンジ変化には、使用状況や水温、お使いのタックルによって変化に差が生じます。
※ボトムでのアクション使用には、ロスト軽減のためにも、Wフックへの交換をオススメいたします。(標準フックをカットしてのWフック、もしくはカルティバ2/0がおすすめ)