キリノホグスヘッド

フレッド・ヤングが創りだしたアメリカンルアーの名作、「ビッグオー」にインスパイアされ、ジャパンハンドメイドウッドプラグが動きだした様に、その先人の伝統にインスパイアされて始動したのが、オウルジーンズの「キリノシリーズ」。
今回は、その中でも一つ後の世代のモデルから…

●本家約14グラム、新作キリノ「ホグスヘッド」は約22 グラムと、ずんぐりボリュームボディ。そのウエイトと体積が増えた分キャスタビリティに優れる。
ラインスラックを使えば、ターン、キックバック、ポップ音と多彩。
絶対に潜らない、軽やかな程よい抵抗で、スローリトリーブでは短い距離でのハイピッチアクションをオートマチックに演出する。
補強効果も兼ねたテールの基板プレートは、ウッドルアーにはない干渉音で、より遠くへ騒がしく、いわゆる「良い音」を奏でる。

※動かし方の分からない人が使っても十分にアピールできる。しかし、使い手によってはその数だけ演出できる。
※(本家のカタログと同じコメントを引用。)

●オトナ世代に懐かしいあの顔で、気難しい現代のバスへ、より攻撃的なアクションを落とし込んだキリノシリーズ初のノイジープラグ。

桐材(旋盤削り出しではなく、手作業による)削り出し、オトナオウルキリノシリーズ新作
「HogsHead」全5色 約22g 約6cm
●「ホグスヘッド」とは、通常の樽(バレル)を解体し、再構築して作る、胴回りと容量を太く、大きくしたタイプの樽のこと。
オウルジーンズでは、元ネタとなる本家の「樽」に最大の敬意を表し、この名を付けました。
太く、大きく、オリジナリティをもって再構築したキリノ「ホグスヘッド」を可愛がって欲しい。

2025-06-17

ナースログ57

[Towards the 15th Anniversary nurselog57]

テストサンプルの完成から1年。
春夏秋冬、小場所から大場所まで
これ一本でルアーを作り、ルアーを操り、釣果につなげて商品化を決めました。

ハンドメイドメーカーでは類を見ないフルパワーロッド、ナースログ。
シリーズ3本目の新作です。

今回はテストにキリノシリーズを軸とした、
約1オンス前後、それ以下の小ぶりなルアーを扱いやすくするためのライト化。

1オンス以下クラスのキャストにおける小技を効かせやすくし、クランクやシャッド、ミノーなどへの魚のアタックにも乗せやすくなりました。
それでいて、大型魚への一撃貫通のフッキングパワーコンセプトは従来のナースログのまま。
記録魚へも主動権は与えず、約2オンス程度のルアーでも気持ちよく「フルキャスト」が出来るバットパワーを残します。
それでいて従来のナースログにはない釣り味が、次の魚を載せる楽しみにつながります。

グリップを短くすることで、取り回しとトップウォータープラグへの操作感の向上を測りながら、大型プラグのフルキャストなどでは従来通り手を添えることで負担にならない様
「従来よりも少し短めのセミダブル」
にこだわり、採用しました。

パワーロッド、ナースログのコンセプトはそのままに、キリノシリーズを軸にしながら、
中〜小型ミノーなど、1オンス前後からさらに軽いプラグまでも器用に扱える。
そして従来のデカトップまで余裕でさばける、バーサタイルなショートパワーロッドと呼べる仕上がり。

仕様はシリーズ従来通りの「軽量化と、ブランク強度を維持する」カーボンアンサンドフィニッシュ。
釣り人のブランドの枠にハマらない、ジャンルレス、カテゴリーレスをコンセプトにした、ワンポイントマークのみの無印デザイン。
グリップジョイント型、国産ビルド。すべてナースログシリーズ継承の3本目となるロッド。
2026年オウルジーンズ15周年の記念モデルに相応しいニューメインロッド、それがナースログ57です。

2025-05-21

羽休め

元祖国産デカクローラーベイト、「ウルラ」から10年以上。
誰も見たことが無いバーチカルセンタージョイントの
羽根物ノイジーを作りました。

ギミックの恩恵は、

「抜群の動き出しと、
ぶっちぎりの立ち上がり」

これ、簡単そうに聞こえるけど
溢れる羽根モノルアーの中で、しっかりと差別化を図るところ。

縦割れジョイントだから出来る静止時の解放姿勢が、
次への動き出すきっかけとなる可動域を広く大きく生じ、
小さい力で水を噛み、全体に動き出すきっかけを与えます。

だから、鬼ポーズ、ストップ&ゴーも、
動きだしでルアーを煽る必要なく、ラインスラックで調整する必要もない。
カヤックやボートが動くほどのテンションもかからず、
このルアーのために特別なギヤ比や、タックルなども合わせる必要はありません。

スローから、幅広いリトリーブスピードまで
巻物ノイジーとしての機能は言わずもがな、
巻くことも、焦らすことも高い次元でできる
そんな羽根モノで差別化を図ります。デッドスローセッティングによる
手返しの悪さと繰り返す回収によるパーツへの負担も考慮し
ノイジーとして、心地よい巻き感とリトリーブスピードを
心がけたセッティングにしていますが、自由なユーザーカスタムも可能です。

ブランクデザインは蝶の羽。
気まぐれに羽を休め、予告なく飛び立つ様をこのルアーのポテンシャルに例え、
「羽休め」と名付けました。

※ハネヤスメでは、ハイフィンクリーパーやホグバスターと、ほぼ同規格、同サイズの羽根パーツを使用することで、修理への汎用性を高めました。市販パーツ、既存パーツでの修理も可能です。
※羽根は計量のアルミ製を使用しています。
使いこむほどに可動がスムーズとなり、アクション、サウンド共により良く育つ前提となります。最初からの過度の調整は破損に繋がりますのでご注意ください。

※早巻き回収や無理なリーリングアクションなどで、過度な羽根への抵抗は、変形や破損に繋がる原因となります。ご注意ください。強い抵抗を与える鬼巻きリーリングアクションがお好みの場合は、当社製品ウルラ、桐梟をオススメいたします。

2024-09-10

キリノクランクビッグ

ルアーアクションにおけるサイズアップというのは、もっさりとするデメリットイメージもついてまわりますが、
オリジナルにも、Jrサイズにもない、このサイズだからこそできることをモリモリに盛り込んだ、桐のクランク。
「キリノクランクビッグ」の登場です。

有効レンジは0〜15cm。 全長約10cm ウエイト約35g

●重いから狙ったところに投げやすい。
なのに、
●ポトリと落とせる静かな着水の高浮力。
●ターンやキックバック、ポップ音、
軽やかな連続平打ちドッグウォークなど
浮力が高いから自由自在。
●スローリーリングで大きなウェイクはブリブリ。
●0〜15cmレンジを、この浮力と質量で行き来する高いディスプレイスメント(水押し波動)が水中への圧倒的な存在感。
●ヒートン部のみハードウッドによる安心強化仕様。

クランクだけどデカトップ。デカいルアーにはデカい魚が食ってくる。
時々小さい奴も食ってくる。

ビッグベイトアプローチのノンラトルと
トップウォータークランキングをイメージとするラトリンモデルの2種類をそれぞれ用意しました。
キリノクランク1周年の記念限定製作となります。
キリノクランクビッグ、オーダー開始です。

2024-08-19

キリノポップンシャッド

バルサとは違う、桐材のメリットを最大限活かしたオウルジーンズの高浮力ウッド、
キリノシリーズ新作トップウォーター。
 
「キリノポップンシャッド」
オリジナル&ジュニアサイズの2サイズでリリースです。

シャッド型の扁平ボディに
控えめサイズのインディアナブレードを加工した金属製カップを搭載。
シャッド+ポッパー+ペンシルベイト
高浮力材だからこそできたアクションの
トップウォータープラグです。

削り出しボディでありながら
オウルジーンズ初のラトルルームを設け、
ウッドラトル特有のコトコトとした音と内部からの振動でアピール。
控えめなサウンドだが、アクション操作中には時折アングラーにも聞こえてくる程の効果で、水中へ広く深くその存在をバスに気付かせます。

ソフトで軽い着水音、
ぶっちぎりの遠投&アピールのオリジナル。
その場から散らさず食わせるジュニアサイズ。
同じ顔でまったく別性能の2サイズをラインナップしました。

●オリジナル 約23g 10cm

回収もアクションも軽い操作感。
それでいて水に絡み、キビキビと鋭角なターンと、ぬるっとしたスライドが特徴。
慣れてくればぐいっと伸びる、足の長いロングスケートも可能。ポップ音強弱も自由自在にコントロール可能。
水面に絡み、素早く浮き上がりながら、もう一伸びするスライド。それを鋭角なターンで繰り返すイメージのアクションが持ち味。
シャッドの扁平ボディはスライドの度に左右へ平打ち、フラッシング&ラトルアピール。
重心位置と形状から、バイブレーションプラグ並みのすぐれた遠投性能で、遠投先でもアクションレスポンスを落としません。

●ジュニア 約16g 8.5cm

やや垂直気味に浮く姿勢。
異動距離を極力抑えた、
お辞儀ダイブアクション&ポップ音でピンスポットを攻略。
内蔵ラトルが、小さくても存在アピール。
そのサイズ感と桐材をいかしたソフトで静かな着水音で
そこにいる魚を散らさずに、ネチネチと誘う、虫にも小魚にもなる役割。
キャストはオウルジーンズナースログジョイントでも問題なく可能で、アクションは竿で操作するというよりは、

ラインスラック(たるみ)を操るように動かせば、さらに移動距離を抑えることが可能。

高浮力のキビキビ感はどちらのサイズも
軽い操作感で、水にはしっかり絡むものの
キャストから回収までの
操作重り感などはほぼ感じません。
高浮力材特有のアクションと、オウルジーンズ初のラトルアピール。
扁平シャッド型で、ポッパー&ペンシルのうまみを凝縮した、作者カワニシ一推しのキリノシリーズ新作です!!

2024-04-23

キリノクランク

プラスチックや発泡樹脂、バルサ材でもない。

アクションに必要な高い浮力と、比重と密度を併せ持つ「桐材」から削り出したオリジナルのクランクベイト 

「キリノクランク」。

数々の名作へのオマージュと自信のオリジナリティを詰め込んだ、2サイズを同時製作しました。

 

オリジナルサイズ(大)は9cmボディに約22gのウエイト。

ターンにキックバック、引き波と波紋、ファットボディの高浮力を活かした多彩な演出が持ち味のサーフェイスクランク。

 

ジュニアサイズ(小)は8cmボディに約18g。

リトリーブとポジションで水面から最大深度80cm付近までを巻きで攻められる「万能型シャロークランク」です。

水平に近い食わせの姿勢に、桐の浮力を利用した浮き上がりはストップ&ゴーや障害物を交わします。

 

どちらのサイズも桐特有の柔らかい着水。ピンスポットの魚を散らさない。

クラシカルな見た目とは裏腹に、両サイズとも実釣能力の高いテスト結果をもとに完成しました。

 

 

2023-08-21

ガチャチャガー

■約87mmと一口サイズながら、分割ボディそれぞれにウエイトを配置。質量は2個分のキャストのしやすい小粒ルアー。
■左右のズレが動き出しを良くし、ワンアクション目からクイックなアクション。
■小粒ながら、センタージョイントの水通りはハードタックルでの操作でも飛び出しにくく、きっちりとピンスポット範囲内でアピール。
■チャグ音、ポッパーサウンド以外のガチャ音。
■ジョイントルアーながら、サイドで水を受けるのは一面なので、テンポの良いスライドアクション。
■リーリングだけでも軽快なアクションが一日中の操作を可能にします。

オウルジーンズのギミックとアイディアを詰め込んで、
誰でもどこでも使いやすい
小粒なルアーを作りました。

■約87mmとありますが、水面でのシルエット感は約3インチ(約7.6cm程度)を目指して作りました。

ガチャガチャとうるさい
縦割れ型のジョイントチャガー、
「ガチャチャガー」です。

2023-04-03

オウルフィッシュキングチェリー

アクションの繊細さと大胆なアピールはそのままに、

チェリー化サイズダウンの新しいオウルフィッシュを作りました。

サイズダウンとはいえ、ウエイト40g前後にボディのみ115mmは

バスのサイズを選ぶには十分のオンス越えのトップウォータープラグ。

使用フィールドを広げながら、シルエットは良型バスに対しての

一口サイズに設定しました。

フラッグシップであるオウルフィッシュのシリーズ中、

最もナチュラルにテールを振り泳ぐ姿は

低重心化により水絡みがよく、水面直下、面一枚で

S字状の引き波を立てながら安定したリトリーブが可能です。

しかし、巻きだけではなかなか食ってくれない昨今のフィールドには

キング特有のアクションレスポンスにも重要視して設計をしました。

思わずバランスを崩すロッドワークには、

キング譲りの、まるで捕食音にも似たチャグサウンドを奏でます。

本来ならば用途の違うコロラドブレードを独自の組み方でリップとして取り付け、テールのパーツには手作業にてサーキットボードを切り出しました。

他にない独特のジョイント形状部分には、ボディ同士の削れを緩和するため面の部分を増やし、フック選択の幅を広げるためのリグポジションにも新しい組み立て方を採用しました。

外注のパーツに頼ることなく、アイデアと工夫と手間で

現状、自分の手で生み出せるジョイントライブリーのアクションがこのルアーです。

フラッグシップシリーズの一つの答えとして、キングのチェリー化というコンセプトを表すと同時に

ルアー名にはシリーズすべての名称を使うことになりました。

「オウルフィッシュキングチェリー」

これがオウルジーンズのジョイントライブリーです。

2022-09-22

nekoze

Wスウィッシャーは、あまり好きではない。
例えばジャークや高速リトリーブといった特有のアクションに、ボディとペラのどちらが重要なのか?なんてことを考え出すと、どうも「ここにはこれだ!」という確信が持てず、
自ずと出番の減るカテゴリーとなった。

そんな、あまり好きではない作者が挑戦したのは、誰も見たことの無いであろうWスウィッシャー。
従来ではありえない角度に湾曲したボディに
前後サイズの異なるプロペラを水中に沈める。
さらに、フロントのペラと干渉する頭位置には
コロラドブレードを加工したブラスパーツで
ボディの削れを防ぐと共に、干渉音を生み出すギミックを搭載した。
当然、見た目の通り、ビシバシ首を振りながら音と飛沫をあげる。

そして、
見た目の通り、
大きさの違う前後のペラがスムーズに回る…
わけもなく。
見た目の通り、
激しいアクションに、常に安定した姿勢…
なわけもなく。
見た目の通り、
ショートジャークに、高速リトリーブ…
が得意なはずもない…

…からこそ
この不安定さとイレギュラーさにしかできなかった、サウンド、モジモジ、ダイビング、揺れ、リトリーブウェイク…
その操作感は、まるでライブリーや、サーフェイスミノーの様な奥深さを併せ持つ
まだ誰も見たことがないプロップベイト。

オウルジーンズのラインナップにしては数少ないアンダー1オンスクラス。
けっして小さくは無いが、食わせのシルエットとハイアピールを併せ持つ。

制作テストではロッドに「ナースログジョイント」、一巻き80cmクラスのハイギアリールにナイロン20ポンドを直結。
トップウォータータックルのみならず、現代のスペックでも対応できる操作感で仕上げています

2022-04-20

TATE-Tor

今までにない、ちょっと変わったペラの組付け方法が可能にした、
前代未聞の”縦割れ”型シングルスウィッシャー。
それがオウルジーンズ10周年目の新作、「TATE-Tor」(タテトー)です。
例えば、従来の前後分割の2連ジョイントの場合、ジョイント部が「関節」、リア(後部)がブレーキの役割となり、
移動距離を抑えたアクションやタップ音、操作感がその強みです。
縦割れジョイントでは、左右のボディが生じさせるズレが、ルアーのスムーズなアクションの動き出しのきっかけとなり、
ボディ同士のぶつかるアピールサウンドを発生。
ジョイントルアー特有のメリットは有しつつ、アクション自体はまるでノンジョイントルアーの様なスライドアクションを実現します。
つまり、ジョイントルアーのメリットである動き出しと、ハイアピールサウンドを武器としながら、
ノンジョイントの様な、切れのあるスライドアクションを兼ね備えた、今までにない新しいポジションのジョイントスウィッシャーとなります。
そしてSSの要となる、リアペラ部分。難しかったのは分割ボディに対して一枚となる、シングルペラ。
左右分割に対してフリーでの接続ではなく、こだわったのはあくまでも固定式設計。
固定式にすることで、ペラの持つ「支点」と、「ポーズ時とアクション時の、変わらないペラの位置とルアー姿勢」。
「ベースの浮き姿勢を維持する」という、スウィッシャーとしてオウルジーンズが最重要視した部分を独自の組付けによる固定式ペラで実現しました。
もし、ペラ部分を「接続タイプのフリー」にすると、ブレードの様な役割となってしまうことや、ポーズ時はフリーペラは水中に垂れ下がります。
そうなると、例えば「1アクション目と、連続した2.3アクション目」のサウンドやアクション、操作感が変わってしまい、「シングルスウィッシャー」として目指すルアーとは別物になってしまいます。
特異なブランクであれ、そこに固定されたペラが一枚。それがルアーバランスに影響を与える役割でセッティングされたものを目指しました。
左右のボディがどちらにズレても、ペラに干渉して回転の邪魔をしない様にすること。
そのために長く張り出したヒートン強度を保つため、笠の骨の仕組みの様に2本のヒートンが支えます。
半年以上にも渡る実釣テストでの釣果にも破損することなく、回転を妨げることもありませんでした。
右にも左にもスムーズな動き出しとスライド。回収中のボディの回転を防ぐのもこの構造の産物です。
全4色(カラーによって価格が変わるものがございます)はSSの伝統と実釣を考慮したラインナップ。
オウルジーンズ10周年目の新作は、アピール力と魅せるアクションを併せ持つシングルスウィッシャー。TATE-Torです。
2021-08-17